「一」について考えた
位置について~!の、イチではない。マイナスの「-」でもない。数字の「一」なんである。
そこでまたまた辞書を持ち出した。これによると、電子辞書、広辞苑では、
自然数の最初の数。零の次の整数。ここでもうギブアップである。また整数を調べるの繰り返しになりそうである。だからここから離れた「一」を考えたい。どこから攻めるかというと、漢和辞典から攻めたい。電子辞書の画数から調べると、
音読み:イチ・イツ
訓読み:ひと・ひとつ
意味読み:すこし・ひとたび・ひとつになる・ひとつにする・もっぱら
漢和辞典より、
一画の漢字がいくつあるか?
「一」と「乙」だけである。
- ひとつ・ひとたび・たったひとつ
- はじめ
- おなじ・ひとしい・いっしょ
- みな・すべて
- もっぱら
- まこと
- もし・ひとたび
- あるいは
- わずか
- いつに
- いったい・なんと
古字では、「弌」である。ただ金銭証書では「壱」を使う。これは数字を改ざんするということを防ぐからきている。
今度は人名事典から、「一」さんを何と呼ぶか。これが面白い。あなた幾つ言えますか?
『日本の苗字読み解き事典』丹羽基二著から、実際に実在する苗字です。
- いち
- かず
- はじめ……1~3までは理解できる。だが、4~6は想像もしていなかった。
- でかた
- にのまえ……確かに。では「二」さんは、「三の前」というんだろうか?
- いちもんじ
「一」の前はないのか。零というのがある。零をマイナスにすると、-1へと進む。ここで問題が起きた。プラスとマイナスの境目が零だ。ここで「アキレスと亀」という哲学上「アキレスと亀」の問題に突き当たる。「―――」以内は、ウィキペディアより
―――あるところにアキレスと亀がいて、2人は徒競走をすることとなった。しかしアキレスの方が足が速いのは明らかなので亀がハンディキャップをもらって、いくらか進んだ地点(地点Aとする)からスタートすることとなった。
スタート後、アキレスが地点Aに達した時には、亀はアキレスがそこに達するまでの時間分だけ先に進んでいる(地点B)。アキレスが今度は地点Bに達したときには、亀はまたその時間分だけ先へ進む(地点C)。同様にアキレスが地点Cの時には、亀はさらにその先にいることになる。この考えはいくらでも続けることができ、結果、いつまでたってもアキレスは亀に追いつけない。―――
私は数学の時間になると、なかなかマイナスに行き届かないので、時間切れでテスト終了を迎える。いまだに数は苦手である。誰も回答を与えてくれないまま、70歳を迎えようとしている。もう後がないのに。
私の人生は、マイナスで、なかなかプラスになり切れない「アキレスと亀」なのかもしれない。マイナス0,00000~~~~~~~~~1、あと少しでプラスなのにと、うごめいている自分がいる。
これ以上「一」を一一(イチイチ)追及しないことにした。
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