中国のトイレ
中国を紹介したり題材にしている本読むときに、いつも気になってるのがトイレのことである。少しいろんなホームページをかきかわしていたら、こんな写真入りで紹介されていた。少しお借りします。
http://www5.airnet.ne.jp/guizou/mhp0032.html
では現在でも同じなんだろうか。それも出てきたのは下記の記事である。
――中国に行ったことのある人となら必ず盛り上がれるのがトイレの話題。町なかの公衆トイレは衛生面もさることながら扉や場合によっては仕切りもない場合があるので覚悟が必要です。トイレの近い方は必ずホテルで済ませて行くことをおすすめします。出先で催した場合は高級ホテルやデパート、マクドナルド等を探すとよいでしょう。最近は観光地やレストランなど観光客の訪れるところはトイレ事情もよくなってきていますが、トイレットペーパーが備え付けられていないことが多いので必ず持ち歩くようにしましょう。 ――
なぜこんなことを調べ始めたのかというと、椎名誠著『ナマズのからえばり』の中に中国の公開便所の実情について、こんな記載があったからだ。
――昔は仕切りもドアーもある普通の個室便所だったという。それが人民公社化の時代になって、保育園も学校も食堂も皆の共用ということになり、個人の家の便所は贅沢だからと取り壊され、みな町の公衆便所で用便をするように統一された。個室便所だと、国家や体制に対する不満や抗議の落書きが個室の庶民伝達という手段が噴出してきたので、それをできないように仕切りもドアーも外されたという顛末が、『中国人として育った私』(西条正・中央公論)に出ている。椎名誠が初めて中国へ行ったときは、一カ月の旅はホテルと列車以外はすべて解放便所だった。地方の公衆便所は絶望的に臭くて汚い。夏など便所全体に(壁や天井も)ウジムシがうごめいていた。
タクマラカン砂漠へ探検隊でオアシスの便所に行ったら一つしかなく、行列の先頭で、行列で並んでいる人に向って前を向いてしゃがみクソをする。ある種の人格崩壊便所で、世界最強の便所だった。
2005年の行ったときは、西北の田舎には「野外大小便逮捕罰金30元」と壁に赤く大きく書かれており、公衆便所の周りは大便がたくさん転がっていた。
中国人は公衆厠からたいていズボンをずり上げながら出てくる。女便所もそうらしい。下手するとまだ尻が丸出しだったりする。なんでそんなに急ぐんだろうと不思議に思ったが、臭すぎるから一刻も早くそこから出たいのでなァ、と体験して分かった。――
※
中国人が大変モラルの面で国政的にヒンシュクをかっている。世界のホテルマンで、中国人が一番評判が悪いといわれる。公序良俗が保てない国民になってしまったのは、文化大革命でトイレを取り払われたことによる弊害が出てしまった。
※
抑圧された国民が唯一ウサを晴らすのがトイレであるし、密談を恐れて扉を取った。こういうトイレ事情は中国のみならずロシアでも、便器にするのでなく、わざわざ便器の周りにするから相当に汚いという。
どうもこの国らは好きにならない国民だ。ところが日本に帰化したそれらの国の人は、日本人的なモラルを持っているから、育った環境がいかに人格に影響するかよく分かる。
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