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2012年9月17日 (月)

芝馬祭を見てきた

一宮の中心部より東の方をマウンテンバイクで走ってた。8_2 白山神社のそばを通りががり、明日祭りがあることに気が付いた。この祭りをいつも新聞で翌日知る。わが家から3km足らずのこの祭りを見たことがないというから、実に情けない。

色々調べてみると、この祭りが鎌倉時代(1281)、蒙古襲来の時まで遡った。この地区でPhoto 軍馬に徴用され出征した馬が大変活躍したのが始まりだという。氏子たちがチガヤで馬をつくり、子供が練り回し、最後は近くを流れる水法川へ流し、無病息災を願うという「愛知県無形民俗文化財指定」を受けている。国無形民俗文化財選択にもなっている。

さて分からん?文化財選択ってなんだ?
選択無形民俗文化財(せんたくむけいみんぞくぶんかざい)とは、重要無形民俗文化財以外の無形の民俗文化財のうち、記録、保存、公開に対して経費の一部を公費による補助を受けることができるものとして、文化審議会の答申に基づき文化庁長官によって選択された文化財をいう。

ということなんだと。

ここでいう芝は、どうも「芝生」とは違うものだ。調べてみると、チガヤのことをいう。

チガヤ (茅・茅萱)  別名:ツバナ (摘花菜;茅花)、アマネ、アマカヤ

英名: cogongrass, alang-alang. 学名:Imperata cylindrica var. major  イネ科 チガヤ属

・ 原産国は、アジア、熱帯地方。多年性
・ 分布:日本全国、道端や畑、土手、草地などで見られます。
・ 4月~6月に穂を出す。
・ 穂は細長い円柱形で、葉よりも高く伸び上がり、真っ白の綿毛に包まれていて、よく目立つ。
・ 草丈は50㎝前後
・ 花(穂)の長さは10㎝程度。
・ ススキに似ているが、チガヤは地下茎を引いて群れをなす。
 また、葉の色が秋から冬にかけて赤紫色を帯びる。
・ 「チ」とは千の意味で、多数をあらし、 群生することからチガヤと名付けられました。
・ チガヤは穂が出る前のものは甘味があり、幼い頃、食べた思い出があります。
・ 根もかなりの甘味があるそうです。 
・ 用途:野草、薬用 ・ 花言葉:子供の守護神7
・ 6月20日の誕生花               

1 小学校の時に、校庭に小山があった。そこに背の低いチガヤが生えてい て、根っこを掘り出してかじった覚えがある。昭和25年前後のあの頃、甘いものに飢えていたからなァ。

この祭りに使われるチガヤには、子供の守護神とあるから、この祭りの原点を見た思いがした。

8 さて当日、馬作りを見に行く。境内は子供や父兄の混じって、カメラマンが多かった。毎年保存会の方が手慣れた手さばきで作り始めた。10時から24 初めて出来上がったのは14時少し前だった。左の写真は足になる小枝4本、アブミ、目は長ナスに赤いホウズキに赤いトウガラシ、これで凄味のある目になる。この馬はオスで、嫌らしく毛が生えたトウモロコシと丸いナスが金玉になる。尻尾はススキより太い、アシのように見えるが、ヒョットしてチガヤの穂なんだろうか。出来上がりが右の写真。子供たちは引きやすくる、手綱が左右にたくさん付けられた。

年番と保存会に人らが、拝殿で祈りを上げている時に、町内ばかりか、参拝者や私らにもアイスクリームが配られた。暑い日照りの中にいたので、大変おいしかった。

7_2登り旗を先頭に、太鼓をたたきながら、子供らの「ワッショイ」の掛け声が、 田んぼの向こうから聞こえる。芝馬を引く姿は、なんとなくのどかで、マンションと田んぼという違和感があるが、こういう風景をなくしたくないと思った。

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