久しぶりに小牧山とベトコンラーメン
155号線を走っていて、ふと小牧山に登りたくなった。
わが家から10km。155号線をひたすら東に走る。155号線と41号線の交差点が、立体交差になっていた。南に回ると東名高速と名古屋高速の出入り口が高架へ登っていた。こういう光景を憶えていないということは、ずいぶんこの小牧山に来ていないということか。
頸椎は平成19年5月、脊椎を平成20年8月に手術して、術後1年目の平成20年10月に記念にこの山を登った。あれから4年でこうも変わるにか。それとも記憶が失せたんだろうか。
――小牧山(こまきやま)は、愛知県小牧市にある標高86mの山。
かつて織田信長の居城であった、小牧山城があった。現在は山全体が公園となっており、名所としても知られる。公園の分類は「史跡公園」。――
小さな山である。中に入るとアブラゼミがツクツクボウシに変わり盛んに鳴いている。季節の変わり目を感じさせる。中はハイキングコースがいくつも出来ていて、頂上までマウンテンバイクを引いて登れる階段のない、広い道を選んだ。
入口に「自転車の乗り入れは禁止」の立て看板が出ている。でも何度も来ているが、乗って入り込んだことはない。いつの引いて登って行く。それほど苦痛とは思えないほどの山だから。距離にして1kmだが、適度な坂道と地道と階段で、自転車は引くものでなく、乗る物だとことを痛感した。途中老人に自転車を注意されたが、手術後で自転車は私の杖と説明して了解を得た。
たくさんの方が汗をかいている、朝の散歩時間なんだろうか。この山は鬱そうとしていて、展望は悪いが、気持ちのいい山だ。
いい汗をかいての帰り道、岩倉市八釼町にある「ベトコンラーメン」の前を通りかかった。もうずいぶん来ていないので、準備中にもかかわらず入り込む。ご主人と奥さんとの歓待を受けて、帰ろうとする私を引き留めるので、ビールを飲むことにした。
いま日本一周マラソンをしている安助女史(60歳過ぎ?)は、あと残すところ岩手から名古屋までとなり、日本一周が完成する。ここの奥さんとは同じ長崎県人であるから、私がこの二人の仲介をしてあげた。安助さんは、この愛知県の長崎県人の誇りになり、安助さんがマラソン仲間をここに連れてくるという、いい関係が出来上がっている。このベトコンラーメンは、味もいいが奥さんのものすごく明るい人柄に、皆惚れ込んでやって来る。
「ベトコンラーメン」をもう少し説明するよ。小牧から行けば、小牧山の北側を西に行き、アピタから西に200mも行かない、北側にある。寡黙な旦那さんが厨房でいい味を出している。一度行くとお客さんを憶えてしまうほど、記憶力がいい滅茶苦茶明るい女将さん。この人にほれ込んでくるお客さんでいつも混んでいる。
「あっ、あなたはシソご飯に、ベトコンね」
「あんた、今日なんで来た?自転車かい、マラソンかい?」
私が息子を初めて連れてきたときに、「あんた学生さんかい?親に面倒をかけているうちは、たて突いていかんよ」と言われて、ギャフンとしていた。
もうこんな調子で店の中が明るいから、カラオケグループ連れ、家族連れ、夫婦連れ、恋人連れという「連れ」が多い。旦那と女将2人で頑張っている楽しい店である。
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