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2012年10月11日 (木)

レンタカーと運送会社と、年末の行事

町内の神社は、年末年始は、「どんどこ」で年が終わり、「どんどこ」で年が明ける。12月31日10時ごろから明け方まで、「どんどこ」をたき続ける。どんどことは、どんど焼きともいう。普通は左義長でやるどんど焼きだが、ここにはいわれがある。

当社は垂仁天皇御子倭姫命(やまとひめのみこと)が神鏡を奉載(謹んでいただき)し、美濃国伊久良川の宮より、尾張国中島の宮に御遷幸(天皇が他の場所に移ること)の時、このところにいましたによって、地名を神明津または神明渡(しめど)といい、よって社号を浜神明社と称する。倭姫がここに立ち寄られたときに、暖を取るために、村人が火をたいたことに始まる。

昔は、どこも薪で煮炊きをしたものだ。その薪が大量に持ち込まれ、境内を2周するほどであった。時代が変わり、いまは薪でなく、近くの材木店の切り出された端切れを格安で買ってきている。直径1m、長さ約3mの束になっている。いつもはレンタカーを借りて運んでくる。

トラックの2t車で、平ボデー、三方開き、床はスチール製と指定する。走行距離は神社から材木店まで、片道5kmを二往復するから走行距離は20km。時間にして二時間である。これで9,000円の費用が掛かる。

だがみんな年齢が70歳を超えているので、力仕事が苦手である。材木を荷台から降ろすのに3人がかりでも苦労する。特に私の担当が氏子総代で、腰痛持ちで、脊椎の手術をしているから、腰に力を入れてはいけないのだ。だから運送会社に頼んで楽をしようと思い聞いた。クレーン付きで材木を搬送していただくことを考えた。そこで市内の運送会社に聞いたら、なんと腰が痛くなるほどの金額だった。

  • クレーン付きの2t車という条件で、60,000円
  • クレーなしでも、55,000円という。

そうだわなァ、運転手の日当も考えなければならないから。それならば、少しぐらい我慢して、レンタカーで9,000円の方にすることになった。

いま建築関係はあまりよくなくて、材木屋が減ってきているらしい。そう思って材木店に聞くと、火力発電所が取りに来るという。火力に材木を大量に使うらしい。私の行くところは、宗教団体がイベントするたびに持って行くという。真清田神社でも、ずいぶん古い建築廃材を使っている。この場合は、不浄な場所の材木だけは避けている。例えばトイレなど。

取り合いの合間に私らが2束貰いに行くということは、相当にコネが必要になるか、仲よくしておかないと、年末年始の「どんどこ」の消えてしまう。この行事そのものが危機に瀕することになる。そうなると、料理屋のようにガスで炭に見立てたて鉄製の炭を、下からガスで火を燃え上がらせる「ガスバーナー式時代かがり火」、ということになってしまう。実はその方がいいのであろうが。

でも値段調べたら、一基20~30万円ぐらいする。それでまた腰が痛くなった。でもいずれはそうしないと高齢化でこの行事が維持できないだろう。念のため販売元をここに入れておこう。私の覚書として。http://www.nigiwai-dougu.com/category/012_accessories/fire/fire.html

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