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2012年11月15日 (木)

香りマッタケと香魚アユとクサヤの場外乱闘

一宮の豊島図書館の北に服部商店という八百屋さんがある。ここは魚もあり、しかもなかなかいいものを仕入れてくる。ここに買いに来る人は料理屋が多い。おそらく料理屋に頼まれて仕入れてくるのだろうか。

時々だが「兄ィーちゃん、刺身が欲しい」というと、「ブリのいいのがあるが、また一人分かィ」と言いながら、丸々一匹から腹の脂の乗ったところを切り出してくれる。このやさしさが好きだ。

今日前を通ったら「マッタケ」の登り旗が見えた。そうかマッタケの季節も、もう終わりに近い。店をのぞくと、親指ほどの、なんとなく親近感のわく大きさのマッタケが、小箱に入ってゴロゴロしていた。

「えらく小さいなァ」
「これはトルコ産でなァ」
「カナダ産はないのか」
というと奥から出してきて、これが最後だという。2本2300円で仕入れてきた。カナダは緯度から見ると、北極圏のすぐ南で、もう真冬でマッタケは出ないという。

ここで中国マッタケはというと、農薬が降りかかったようなものは店では仕入れない。北朝鮮の方がよほどいいが、今年は不作だという。中国は奥地から運んでくるので、途中で傷まないように農薬漬けにするらしい。この国は実に食品には不信感を持つ。モラルのかけらもない。

こんなニュースが流れている。
――中国山東省青州市の農家が白菜を出荷する際、「鮮度を保つため」にホルマリンをかけるというニュースが報じられ、中国で大騒ぎになった。その後まもなく、江蘇省南京市で硫酸銅の水溶液を噴霧したニラが販売されていると報じられ、中国産農作物への不信感がさらに深まっている。広東省のセメント会社が、不景気のあおりを受け、売れ残ってしまったセメントを、どうにかできないかと思案した結果、それを溶かし、香料を混ぜてミルクティーを作ったんです。――

中国の話から離れる。せっかくおいしい話をしようと思っているのに。4
1_2 右の写真は、あまりの豪華さに、手が震えた写真。

夕飯に、10月末にセリで落としたアユが冷凍されていたのが、塩焼きで一緒に出てきた。なんという豪華な「香りの夕げ」だこと。土瓶蒸しに焼きマッタケ、アユの塩焼き。ガハハハ~ざま~みろ!と、高笑いしながらつまみに、修善寺で買ってきPhoto た「クサヤ」をしゃぶり始めて、シマッタと思った。マッタケの香りが飛んでしまい、クサヤで我が家はまるでボットントイレの中で食事しているようになってしまった。

香しい一夜だこと。

一旦外に出て家に入るとすぐに分かる。ボットン便所を汲み取った後の臭いがわが家に漂っている。玄関に「ただいま取り込み中」の張り紙をして、来客を断るはずを手はずを整えた。それにしてもクサヤ~ッ!誰が発明したんだ、こんなうまい物。

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