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2012年12月27日 (木)

味噌汁かけごはん

このブログを書いたら、ニューヨークに住んでみえる、ポーランド人の日本人妻からこんなコメントが入った。(この方とは、密かに公開ブログの中でデートしているの)

――お久しぶりです。北海道行ってらしたのですね。
汁かけご飯、私も息子も大好きです。お味噌汁やお吸い物を作ったときは、いつも食事の終わりあたりに残ったご飯とスープを混ぜて食べています。旦那の母親(ポーランド人)が作るマッシュルームスープやピックルスープもなかなかご飯にあいます。クリーミーなスープなのでどことなくシチューに似ています。きかいがあったらためしてみてください:)――

ところがこれは日本人の妻だから、お茶漬けに近い工夫があったんだろうか。あるいは当たり前にこういう食べ方が、ポーランドの生活に中に入っていたのだろうか。こんな記事が出た。ライブドア―のドアプロのニュースに「日本のお茶漬けに海外が興味津々」というタイトルが気になった。

http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51806721.html

以前私が書いた「鈍足ランナーの独りしゃべり」というエッセイでこんなことを書いた。

――お茶漬けは日本人の特権だァ~! と突然、絶叫したくなった。西洋の皿とフォークではこんなことはできない。茶碗と箸が生み出した文化だといえる。

 西洋にコーヒー漬けがあるか? お茶漬けなんだよねェ、日本人は。

チンチロリンのポーリポリのサークサク、バーリバリのボーリボリのザックザクという落語があるでしょう。たしか〔たらちね〕といった演題だってね。

古くから伝わっているんです、文化なんです、と力説しちゃう。

お茶漬けの家元は何といっても梅干し茶漬けだろう。梅干しそのものが日本文化といえる。その次がサケ茶漬け、裏技としてイカの塩辛茶漬けだ。これなんかうれしくってぞくぞくする。熱いご飯に塩辛をドンと乗せて、アッチッチのお茶を掛けてやると、イカがのたうち回って苦しむさまはなんともいえない。じたばたするところが快感だ。(俺って変な血が混じってないよなァ) 

漬け物、これがお茶漬けの本流なんでしょう。菊芋(八升芋ともいっていた)をちょっと塩辛く味噌漬けにする。それをみじん切りにして、豪快にご飯に載せてお茶を掛けると、じんわりと溶けだした味噌とカリカリとした歯触りは、
「お~っ、日本人でよかった」 と、愛国心まで生まれてくる。

カリモリもたくあんもこの要領で食べるといい。(こんな説明は不要か)

 ジョギングで遠出する時や登山する時の塩分補充に、この上なく大切にしているのが塩昆布と梅干しです。こいつをいつもウエストバックに入れている。 

 この塩辛いものが、汗を掻いた後とてもおいしいと感じるのは体が要求しているからなんです。

 塩昆布をお茶漬けにすると、佃煮の味がパッと広がり、なぜかザマーミロって叫びたくなる。うどんの出し汁の隠し味にしてもいける。

 お茶漬けとは違うが、夏の暑い盛りの冷や奴は、食欲が無くなりかけた時でも口当たりが爽やかでうまいと思う。ネギとかつお節を載せ、七味とうがらしを大量に振り掛ける。半分ほど食べたら、残りをご飯の上にブッ掛けてガンガン食べる。これが止められない。要するにブッ掛けが好きなんだ。

行儀作法はこの際、目を塞いていただいて、ご飯に味噌汁を掛けて食べるのが好きだ。これを毎日1回はやっている。

昨晩の味噌煮込みうどんの残りを温め直して、のびのびになったトロトロのうどんを掛けるのもやめられない。それもあっちっちのご飯の上に冷たいうどんの方がもっといい。

 おかずの煮汁を掛けるとおいしいと思うのは私だけでしょうか。おいしいと思う方、世間や家族から「みっともないからヤメレ」と白い目で見られている方、隠れていないで名乗り出てきなさい。――

先の「日本のお茶漬けに海外が興味津々」のニュースで、まだまだお茶漬けは、国際的な地位が確立されていない。お茶漬けは、やっぱり日本人の特権だ~!と叫びたい。

冒頭のニューヨーク在住の日本人妻の方、一宮に「ニューヨーク」というお茶漬け屋があります。そのメニューは、249(ニューヨークのダジャレ)種類ある。中にはホワグラ茶漬けもある。来日際にご来店を。一宮真清田神社の土塀に中に店がありますから。

私の家はそこから600mしか離れていないので、チョクチョク行っている。

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