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2013年1月24日 (木)

南知多のんびりと行き当たりばったりの旅

泊まりは「ビラマリーン南知多」という愛知県老人福祉館である。60歳以上の方は黒潮コースで一泊8400円、60歳未満の方で11,300円と格安である。施設もなかなかいいし、半島の最先端の小高い丘の上だから見晴らしがとてもいい。

まず半田の「国盛」の酒の文化館へ酒蔵見学という名目で試飲を楽しむ。ここで今夜飲む酒を仕入れる。同じ系列の「ミツカン酢」の博物館「酢の里」を見学。酢は米から作ると思っていたが、酒粕から作られていることを始めて知った。この地方は酒造りが盛んで、そこから出る酒粕で酢が作られるようになった。ということは、元をたどれば同系列の「国盛」の酒粕で作っているのか聞くと、口ごもった返答であった。酒蔵から出る廃物利用にしたくはないという雰囲気である。もう一つ質問した。「ポン酢」のポンはどういう意味かと聞くと、オランダ語だという。

かんきつ類をあらわすオランダ語のポンス(pons)に由来する言葉です。かんきつ果汁に醸造酢を加えた“ぽん酢”を醤油で味つけした「味付けぽん酢」という言葉を縮めて、“味ぽん”と呼んでいます。

意外に知られていないのが納豆である。1997年に納豆事業に参入するため、朝日食品(後に朝日フレシア→フレシアと2度の社名変更を経て、2002年に吸収合併される)を買収。主力商品の一つとなっている。また、2011年に旭松食品から納豆事業を譲り受け、「なっとういち」など旭松食品が発売していた商品の販売を引き継いだ。いま全国第二位のシェアーを誇っている。初耳であった。

この工場から酒や酢が 半田運河を通じて江戸へ運ばれていった。この運河沿いの黒い蔵の立ち並ぶ姿は絵になる。

途中スーパーで今夜のビールを仕入れて宿へ入る。気の合った4人の仲間の旅で、のんびりと湯につかり、夕食となる。今夜はフグ尽くしである。まずひれ酒で乾杯して、てっさ、てっちり、てっぴ、白子と、たらふくフグを食べた。フグというのは味がいいというより、歯触りがいい。昔から「ふぐは食いたし命はおしし」という食べ物である。味を言うなら鯛や今時期なら鰤の方がうまいだろう。この地方は全国で6番目の漁獲量だ。ここから集積地の下関に集まり全国へ下関のフグとして出荷される。

さて突然なぜフグは「河豚」と書くのか気になった。意外やすぐに回答が出た。Img_4426
――漢字で「河豚」と表記するが、「河」と書くのは中国で食用とされるメフグが河川など淡水域に生息する種であるためで、また、このメフグが豚のような鳴き声を発することから「豚」の文字があてられているとされる。なお、中国語でも「河豚」という表記を使っている。――

翌日は師崎の朝市へ行くと、今日はなんと休みであった。朝市の方が安いんのに、仕方なく豊浜さかな市場で、塩辛などを多少仕入れた。さてどこへ行こうか。えびせん工場やタラコ工場と中部火力の工場見学をしてきた。これも行き当たりばったりで、ナビゲーターから電話番号を調べて携帯で予約した。

今まで何度もここを通っているが、こんな見学をしたことがなかった。なかなか新鮮な旅であった。昼食は前日がミツカン酢の目の前んの「魚太郎」でバイキング、翌日の昼は空港が見える「源氏香」というホテルでバイキング。

ガソリンや運転手の日当、飲み代、宿泊代全部含めて2万円で済んだ。

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