スズメが食べたいなァ
先日書いた伏見稲荷の門前では、なぜスズメを焼いているか。お稲荷さんは五穀豊穣のお稲荷さんで、稲穂をくわえてるキツネが境内にある。その稲穂を食べるスズメが害鳥として、今でも冬場は京都近郊の田んぼでスズメ狩りをされてるのをテレビを見た。これが原因してか、スズメが門前で食べられている。
昭和40年ごろ、害鳥駆除といって一宮の西成のスズメの駆除を農家から頼まれて猟友会が網をかける。飲み屋の親父が猟友会で、その手伝いを頼まれた。暗くなってスズメの集団営巣している竹薮の中に入り、勢子といってスズメの追い出し係をやった。夜スズメが竹薮に集まっている時間に、端のほうから竹を叩いて順に網のほうへ追い込んでいく。そしてもうすぐ網になるところで、親方の合図で一斉に大声を上げて竹を激しく叩く。そうすると網の中へスズメが飛び込んでいく。一番スズメが多そうなところを見計らって、網を落とす。
捕獲したスズメを、私はスズメの首ひねり役。料理屋のオヤジが熱湯の中に掘り込んだ様な気がした(あまり首をひねる作業が忙しく、見ていなかった)。そして取り出すが早いか、皮がツルッとむける。それを焼いて食べる。
そこには警察署長やら市議の議員も来ている。スズメ料理が出れば酒も出た。終わると、パトカーの先導で飲酒運転して帰ってきた。懐かしいのんびりとした時代だった。
今の焼き鳥屋では、ほとんど中国からの輸入らしい。中国のスズメが何食べているか分からんが、まさか毒気のものではスズメが死んでしまう。でも加工の段階で防腐剤なんか使っていないとも限らない。中国食品への不信感は強い。実は伏見稲荷でも中国産にスズメであることが分かった。鳥インフルエンザで輸入が減り、現在伏見では冬限定としてスズメを焼いているという。
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