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2013年6月13日 (木)

カレーは辛りーだった

久しぶりにカレーが食べたくなったので「CoCo壱番屋」に出かけた。

ここでは辛さが調節できる。普通から10辛それ以上もある。わたしは6辛まで食べたことがある。ところが昨年十二指腸潰瘍をやってから医師にストップをかけられた。刺激物禁止令である。辛いもの好きな私にはつらい宣告である。

ここでカレーの語源に迫る本を見つけた。

カレーの故郷は、インドだってことはだれでも知っている。でもなんでカレーというんだろう。『広辞苑』で調べてみると、「薑黄(きょうおう)、コエンドロ、白胡椒、乾薑、芥子、オールドスパイス、十香料などを粉末にしてまぜた刺激性の淡黄色の香料。カリー」とある。

「アハッ、カレーは辛りィーかと、この時はこれで終わった。

そのころから、なんとなく茫洋としているが日本語って、どこから来て、どうやってできたんだろうと思っていた。漢字はもちろん中国のものだが、なぜ文法がこうも違うんだろうかという疑問があった。だが私にはそれを突き止めるほど、国語学に興味はないので、この問題は時間と共に忘れていった。

先日、本屋へ立ち寄った。いつもなら作者から捜す私が、この日に限って書名を追っていた。特定の本を探していたわけでもない。普段からメッタに立たない中公文庫の前まで来て目が止まった。

『日本語はどこからきたのか』大野晋著。表紙に帯を読んで釘付けになってしまった。

「日本語とタルミ語との系統的関係を見いだし、日本語と日本文明の発展と歴史を解く」

タルミ語圏とはインドの南東部と、昔のセロン島、今のスリランカの西側のごく限られた地域だという。

 日本語がねェ。こんな遠い所からねェ。ということはだよ、その言葉を使う人の流れということになる。要するに祖先はどこから来たか、ということになる。

その一例である。

 日本語 タルミ語 日本語 タルミ語

辛し karasi  kari 辛い   田んぼ tambo tampal 泥田

 堅い kata   katta 堅い 垂る taru    tar 垂れ

 勝つ katu     kati 勝つ    米をつく tuku tukai臼の中でつく

切る kiru    kiri 切る    鳴る naru narai 音がする

 kusi      kucci 串     成る 生る naru  naru 生じる

  吸う sufu cuppu 吸う    ane annai  

断つ tatu tati 切り倒す   ani annan 

叩く tataku tattu 叩くノックする

こうなると信じたくなるよね。

CoCo壱番屋では我慢できずに、3辛を頼んだ。久しぶりなのでずいぶん辛く感じた。

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