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2013年7月 9日 (火)

山の水を飲む

富士山に染み込んだ水が周辺に湧き出している。世界遺産に登録されたせいか、富士から湧き出す水の放送番組が多い。この富士山には川がない。降った雨は全部地下水として染み込んで、近隣に湧き出してくる。とても綺麗な水だ。地区によっては上流は飲み水、その下は野菜を洗い野菜のクズを鯉が食べる。その下で洗濯をする。

私がマラソンをやってた頃、よく山を走っていた。板取川どんどん上流に登り、おばあちゃんたちがやっている道の駅らしき売店がある。そこへ車を置いておいて、リックを背負って走りかける。片道10km民家が一軒もない。道が行き止ると河原に降りてマグカップに川の水をくみ、ポケットウイスキーで水割りをつくる。大自然の中たった一人で自然をつまみにして、飲むのは楽しい。

この近くの神崎川を走ったこともある。ここの川は幅が狭く、所々で水枯れしている。というより、伏流水になっているからここで浄化されている。ゴロゴロの滝まで来て河原に降りた。川の水を汲み上げて飲みかけたら友人が止めろという。伏流水になっているから浄化されているからと飲んだ。そこから日永山の麓に来て驚いた。なんとゴミの山になっていた。道理で味付けされて川の水がうまいはずだ。

帰ってから春日役場に電話して、このゴミの山を何とかしないと、下で子供らが遊んでいるからと苦情を言ったら、そのゴミを出している民家の人が、自分の山に自分のゴミを捨てて何が悪いと逆に文句を言われたと返電があった。

海を汚すのは海で生活している人、川を汚すのは川で生活している人。山を汚すのは山で生活している人。こういう行為はゴミが時間とともに目の前から消えていくだけで、浄化されたわけでないのに。

富士山も観光客が増えれば、トイレの問題が出てくる。こんなトイレを見たことがある。トイレの中のカメには、木を切った時に出る切りくずのおが屑が入っている。これで糞尿を分解して、使用頻度にもよるが)半年ぐらいもすれば肥やしに出来るという。そしてまたオガクズを入れる。

ウィキペディアではこう書いてある。
――便槽の中にオガクズなどを詰め込んであり、排泄された糞尿を、オガクズなどとともに攪拌して好気性微生物を活発化させ、分解・堆肥化させる。大きくわけて電気ヒーターなどにより高温加熱する方式と加熱しない方式に分類できる。また、糞尿をすべて一緒に処理する方式と、固形分と尿分を分けて処理する方式に分類できる。糞尿に含まれる水分は、蒸発し放出させるか、または別にわけて処理する。残った有機物をオガクズの中に住み込んでいる好気性のバクテリアが分解する。最終的には、土化したオガクズ、または再利用可能な堆肥を生成する。 処理機内のオガクズの量は、その処理能力によって様々であるが、日当処理数×0.01m³程度が必要である。処理能力相応の使用状態での、オガクズ寿命は6ヶ月程度であるが、処理能力を上回る使用下での寿命は著しく低下する。 好気性微生物の活性化のため、便槽の撹拌が必要であり、手動ハンドルなどによって撹拌するものと、電気モーターで撹拌するものとに分類される。――

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