ヒルの山登山 霊仙山など 2
ここを登山しようと企画。伊吹山の南の霊仙山へ行くことにした。地元の役場で聞いたら、この山の登山道を自主的に管理してみえる、西出商店さん(?)がおられるというので、電話をしたら、中道は蛭が多い。木の上から人間の排気ガスを感知して落ちてくる。岩に座ろうとすると岩がザワッと大きくなりザワザワ動くという。それが蛭だという。
気持ち悪いなァ、そこで東から入り、頂上で展望を楽しんで、中道を避けて西から降りてきた。下山したらお店屋さんがあったので話し込んで帰ってきた。
岐阜の舟伏山へ登山に入った。蛭山の経験から、広いツバの帽子とウインドブレーカー、首にタオルであった。蛭やマムシは登山者に気づいてから、攻撃態勢に入る。だから先頭よりその後ろのが被害にあう。案の定ウインドブレーカに蛭が落ちてきたと後ろで騒いだ。私は先頭で堂々と歩いた。マムシなどヘビは、踏んづけない限り向こうか逃げる。
ヤマヒル、マムシ、ヤマビルの生息地を、彼らが一番活動する6月の雨上がり、ランニングパンツとランニングシャツで走った。多度山から入り東海自然歩道のある下山路を見つけた。少し疲れたのでここから降りることにした。だが草ボウボウ。かろうじて草の下にある山道を見つけて一気に降りた。足はドロドロ、下山したら鱒の養殖場に行きついた。足を洗わせてというと、どこから来たというんで、説明したら、この看板を見てみろ、ここはマムシ、ヤマカカシ、ヤマヒルの生息地と書いてある。(ゲッ!)
おやじの心配をよそに、以来私は、蛭は早い私には飛びつけない。マムシやヤマガカシの毒ヘビは目に見える場合は、飛び越えることだ。飛んだあとスッと縮むものがある。(股間じゃ)
これで山を走る自信になったことは確かだ。以来一人でよく山を走った。この尾張平野から見える山の尾根はほとんど走ってきた。今でも景色が思い出される.
ヒルのような気持ち悪いものでも、役になっている話。
―― 最近買った藤田紘一郎著「体にいい寄生虫」という本の中に、ヒルの話が出てくる。話はこうである。指先がなにかで吹っ飛んだ。それを元の指に縫合してくっつけるのだが、血行がよくないとポロリと落ちてしまう。ところが指先にヒルをくっつけて吸血させると、うっ滞を取り、血行がよくなり、指がよくつくのだという。この治療は正式に許可されて治療費も請求できて、東北の八戸では今でもヒルを売っているという。――
あなたも一匹どうですか。頭の血の巡りにはどうなんだろう。こめかみに一匹くってけておいて、毎日挨拶するというのは。お早う「血ちゃん」今日も元気かい、とすっきりした頭で「血ちゃん」とスタートする。町の中はこめかみから太った蛭をぶら下げて、ヒルを誉めあっている光景は、なかなか凄味がある。
「おや、チーチャン元気」
「おたくの、吸いちゃんも元気そうで」……
ヒルの生態。
ヒルは人の出す二酸化炭素に反応して襲ってくる。もし噛まれたら、無理に引っ張ると口だけが残る。ヒルを踏んづけてもゴムのようにグニャグニャしてなかなか死んでくれない。
そこで登場するのが何と《食卓塩》でけっして味塩やゴマ塩ではない。これを一振り二振りすれば「ハイそれまで~ョ」である。できるならば暴れ将軍のように「成敗」と一言叫んでから一振りする方が効き目はある。ヒル山へようこそ。
吸いつきたくなるようなあなたへ
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