猪鹿の肉解体現場(見たくない人は開くなよ)
知人の猟師から、「猪の肉があるから取りに来い」という、一方的な電話がきてすぐに切れた。なんという乱暴な、鉄砲みたいで、いきなりドカンと一方通行の電話が来た。返事する暇がなかったので、仕方がないので500m先のTさん家まで肉を取りに行った。ところが肉はまだ骨についたままで、切り離している最中だった。要するに猪鹿のスペアリブである。
なんじゃ、もらってすぐに帰られるかと思ったのに。(ブツブツ)
しょうがないから、手伝う訳にはいかないが、眺めていた。正直あまり欲しくはない。以前こんなことがあった。エゾシカが手に入ったという連絡が入った。北海道の猟師仲間が送ってきたという。見ると相当に大きい。小分けしていただいたが、冷凍になった肉の上には薄皮がついていて、これがなかなか曲者で、なれない出刃とシカ肉と格闘した。
そして煮付けたら、なんと獣の臭いがきつくて、とても口には入らなかった。犬でもいれば食べさせたが、仕方がないので捨ててしまった。あとでTさんの奥さんから「どう美味しかったでしょう」と言われたので、仕方なしに「ウン美味かった」と返事をしたのが間違いだった。
今日はTさんの庭の解体現場へ行くと、猪の頭が斬首されて二つ睨んでいた。なんと猪のさらし首だ。どうにも見場のいいものではない。Tさんが、鉄砲で打たれてお陀仏になると舌を出して死ぬという。なるほど二頭ともアカンベ~と舌を出している。できるだけ早く帰りたいので、友人が来ているからと、嘘こいてリブと肉を小分けしてもらってきた。できるだけ早く帰らないと、アバラ丸ごと持っていけと言われそうだ。相手は銃を持っているからなァ。
逃げるように帰りかけたら、お~い、シカはいらんかァ、と声が追いかけてきたので、逃げてきた。(上の写真二枚はイノシシ、一番下がシカのアバラ)
肩の骨の大きなのは、段ボールに挟んで建築用の重いハンマーで砕いた。肉はできるだけ骨から削ぎ落とし、肉の部分は小分けした。これを大鍋で一度ゆがいて、結構太い毛がたくさんくっ付いているし、木の葉などのゴミを掃除した。これを冷凍にした。
さてどうやって食べるか。翌日、ラジオ体操に来る別の猟師の奥さんが猟犬と散歩に来た。この猟犬はバカ犬だが、私にはよくなついている。奥さんに料理法を聞いた。鍋で炊き込めば匂いは消えるという。あとは味噌味の鍋もいい。臭いが気になるならゴボウの笹掻きや生姜、ネギなどを入れるといいと聞いた。でも豚の親戚だから、シカよりはイノシシの方が匂いはないという。
できるかなァ?
余った肉はカラスの餌にするという。この方、市からカラス駆除の依頼を受けて、猟友会を代表してカラス駆除をしているという。その罠カゴにこの肉を放り込んでおくと、カラスが集るので、大量に捕獲できるという。ついでにカラスの食べてしまえ!カラ丼やカラ揚げ、カラ焼きで大宴会もいいぞ。
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