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2013年11月10日 (日)

どこもかも柿だらけ

今年は柿が豊作なんだろうか。

近所の友人がたくさん柿を持ってきた。こういう季節のものは、一度にどっと実がなるから頂くときも一度にドカンなんだ。そこへきて、新潟の義兄から渋柿をドカンとダンボールひと箱送ってきた。これは採れた渋柿を焼酎につけて送ってくる。漬けるといっても、果樹酒ではない。要領は右のブログをご覧下さい。http://d.hatena.ne.jp/kanjuku107/20081013

柿を切り落とすときにヘタを少し残して採る。このヘタの部分に焼酎を少ししたす程度で、
ヘタをしたにしてビニール袋に並べて、一週間置くと出来上がる。それをダンボールに入れて「天地無用」と書いて、(大袈裟か)絶えずヘタを下にして送ってくる。食べてみると実に甘いのである。(本当はヘタで傷をつけないようにしたほうがいいらしいが)

最近、毎食事の時には柿がたった二人の食事なのに4個ぐらい剥いて出てくる。これをせっせと食べないと、残ってしまうからだ。

柿について何かいいことがないだろうか……あったがねェ。

――柿は飲酒の前に…なんという響きのいい言葉だ。

柿はビタミンやタンニンが豊富で、ストレスに負けない体を作り、Photo_2
酷使される肝臓もいたわってくれます。…いたわってくれよ。頼むに。


柿は丸ごと! 二日酔い対策
柿は実を食べるだけでなく、葉や種は古くから民間薬として珍重されてきました。また、柿から抽出した渋(しぶ)は木材や工芸品の塗料、虫刺され、打ち身などの薬として使われ、とても有用な果実です。

「柿が赤くなると医者が青くなる」という格言があります。柿がリンゴやトマトに入れ替わることもありますが、それだけ赤い果物や野菜には薬効が多いということですね。…そうか赤いのがいいのか。

柿には糖質、カロテン、ビタミンC、カリウム、植物繊維などが豊富で、ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。タンニンは緑茶や赤ワインにもある渋みの元なのです。柿はそれらよりなんと!50倍もタンニンを含有しています。――

ワシねェ、時々足がツルのよね。寝ていて伸びをするでしょう。あの時にフクラハギがガチッと固まってしまい、「アタタタタ~っと深夜大騒ぎになる。これはカリウム不足から起きている。最近足や手がつることがない。なるほど、柿がいいわけだ。

一番いいのは、「酷使している肝臓をいたわってくれる」という優しい言葉が気に入った。

柿を少し調べてみた。
もともと柿は、中国の長江流域に自生していた。果実は食用、幹は家具材、葉はお茶、柿渋は防腐剤と使い道が多い。これが日本に入り、日本からヨーロッパへ、そしてアメリカへ伝わった。だから海外でも、柿のことを「persimmn=パスィモン」もしくは「kaki」の名が使われている。原産地の中国では「柿子」という。

柿落とし(こけらおとし)というが、なぜ「柿」なんだろう。劇場を新築した時の最初の興行をいう。こけらとは、材木を削った時に出る木屑、ワシはカンナ屑と言っていた。新築した劇場のカンナ屑を落として(掃除してから)初めて興行をしたことから言われた。

この時使う漢字は「柿=カキ)」ではなく、柿によく似た字で、「市」の部分が、縦棒が貫かれている8画で「ハイ」といい、別字である。食べる柿の「市」は、鍋蓋になっていて下に「巾」と書く9画のが本当らしい。だからいまの「柿」のように9画で表記するのが、間違っていることになる。でも9画の「カキ」も8画の「ハイ」の字も、JIS規格では、「カキ」が両方の字を包摂するといっている。漢和辞典にも「ハイ」という字が出てこん。だったら注意書きなどせずに、ややこしいこと言うなッ。かき落としなんて「杮落しも」「柿落とし」でいいんだ。

春に出る若葉を天ぷらにしたら、実に柔らかく出来上がった。柿料理は得てしてサラダが多い。

昨日友人の車屋に寄ったら、展示場の柿の木を切るという。これは渋柿だから捨てるという。そんなもったいないことを、というので実を私がいただくことにした。(た・の・し・み)

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