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2013年12月 5日 (木)

既存症の高齢者引率旅行の難問

私たちのマラソンクラブで、よく旅行をするようになった。最近は山陰のマチュピチと言われる竹田城、佐渡、今回は房総半島へ行ってきた。

こういう時、唯一心配なのは旅先での健康だ。この時に既に病を持っている人の参加だ。実は今年5月に佐渡へ行った時だ。この前年に脳梗塞とくも膜下で倒れた人が2人参加してくるという。そこで家族同伴を条件に参加してもらった。一人は奥さんが同伴してきた。もう一人は犬がいるから一人で参加すると言ってきた。犬なんかホテルへ預けて同伴で参加すように勧めた。だが一人で参加してきた人が、行きがけの電車の中で発作を起こした。幸い電車の中に女医さんがいたので、水分を補給しただけで事なきを得た。この時は本当に驚いた。

問題点は、バスツアーで知らない人が参加してくることだ。もし大事になったらみんなの足を引っ張ることになる。私たちクラブだけで仕立てたバスなら、病院まで同行しても構わない。それを拒否するほど薄情には出来ていない。

そこで募集をかける場合、「持病のある方は、旅先での健康に十分気をつけて下さい。なお身体に不自由のある方は、身内が同伴することを厳守してください」と書いた。これには少しばかり反感があるだろうことは承知していた。でも全体のことを考えてあえてこの文言を入れた。

今回房総半島へ紅葉を見に行ってきた。この時は2人とも不参加であった。やはりこの話が出た。「いつかは皆通る道だ」という批判が出た。そこでバスツアーであること、参加してくる人みんなが楽しみにしていた旅行だ。公平に楽しんでいただく権利が参加者にはある。それまで奪うことはできない。

旅行規定では既往症のある場合は医師の診察を受け、旅行社に申し出る。そこで旅行社が判断して断る場合もある旨、記載がある。しかも掛かった費用は個人負担。どの旅行規定にもその文言がある。下記はクラブツーリズムの場合です。

要約すると、

  • 既往症のある方で、特別な配慮が必要な方は、必ず申し込みの時に申し出ること。
  • 医師の事前の診断を受けること。
  • 当社は参加者への公平なサービス提供し、旅行の安全かつ円滑な実地が困難な場合は、ご参加をお断りすることや介助者の同行を条件とする。
  • お客さんに特別に講じた措置に要する費用はお客さんの負担。

ということだ。これに不満に思っている方に説明して納得してもらった。私が独断で決定したのではなく、すでに旅行社が規定している。私も坐骨神経痛で相当に歩行支障が出てきている。スキーのストックのようなノルディックポールを2本ついて参加している。「いずれ通る道」には、私が一番早く通りそうな気がする。そんな時は旅行を諦めるしかない。参加者みんなの楽しみのためだ。寂しいが仕方がない。

分かってほしい。この件でご意見があれば、ご指導願います。

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