体内時計
最近狂い始めたのかなァ。12年前まで車のセールスをしていたころは、5分と狂わなかったのに。今はサンデー毎日(毎日日曜日)な生活をしているせいか、時間に追われることがない。だから感覚的に時間を意識しなくなってきたみたいだ。体内時計はどこにあるんだろう。
以前小さいながら季刊小冊子のグループに交じって原稿を書いていた。この頃は季刊であるにもかかわらず、時間ぎりぎりで焦って原稿を書いていた。今はこのブログの更新が、唯一の時間制限である。
――体内時計の働きのカギを握るのは、人間の目の奥に位置する、直径わずか1mmほどの視交叉上核(しこうさじょうかく)という場所です。この視交叉上核は、眼から入ってきた強い太陽光を関知すると、脳内の中央部分にある松果体(しょうかたい)という器官に信号を送ります。その信号を受けた松果体は、メラトニンというホルモンを分泌します。
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メラトニンは、睡眠に大きく関係するホルモンで、分泌されてからおよそ14~16時間後に睡眠を促すという働きがあります。したがって、朝7時に朝日を浴びてメラトニンが分泌されると、21時~23頃に睡眠が促されるということになります。最近では、体内時計は視交叉上核だけでなく、体のあちこちに存在していることが分かってきました。肝臓や心臓といった臓器などに「時計遺伝子」と呼ばれる遺伝子群が存在しており、それらの遺伝子が連携しあって体内時計を調整しているというものです。そのメカニズムは完全には解明されていませんが、体内時計の正体は着々と明らかにされてきています。――
私なんか、一日中炎天下の中をマウンテンバイクで走り回っている。だから視交叉上核が
狂ってしまったんではないか?
こうしてみると、至る所に時計が仕掛けてあるではないか。目の奥がダメならば、心臓や肝臓が変わりをすればいいのに。これも狂い始めているのだろう
か。心臓は毎日マウンテンバイクで30~40km走っているから大丈夫だが、肝臓は休む暇がないから時間なんて狂っていても仕方がないがァ。
毎日寄る妙興寺の仏殿の管理人が、時間を5分も狂わずピタリと当てる。静かな境内で鳥の声や木の影を見ていると、自然と季節や時間の経過が解るんだろうか。
そういえば面白いことを思い出した。ロレックスに勤めていた妹に、定期点検をタクシー会社の社長からよく頼まれた。社長が「一週間に1秒狂う」と言う。「まばたきする間に一秒ぐらい過ぎてしまう」と笑うと、こういう高級時計を持っている人は、この一秒に命を懸けていると妹は言う。会社に定期点検に出された時計を家に持ち帰り、表にしたり裏返しに置いたり、横にしたりと点検を怠らない。今のデジタルの方がよほど正確なのに。こんなコマーシャルがある。1000円のカシオが100万円のロレックスより正確だ。
オレのマウンテンバイクの時計は、半年で5分遅れてくる。でも気にならないサンデー毎日な徘徊老人なのだ。時計なんて持ち歩かなくても、狂ったマウンテンバイクの時計、カメラに内蔵された時計、携帯ラジオから流れる時報、携帯電話とどこにもあるから全部足して割り算すればより正確だ。
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