4の5のと893と1か8か
フィンガ-ファイブの♪リ~リ~リリンリリリリンの「恋のダイヤル6700」でもないし、グレンミラー楽団の「ペンシルバニア6-5000」ではない。
いやはや知らずに使っていた。4589318の内初めの45は、
――四の五のとはあれやこれやとグズグズ言っているさまを意味する言葉である。四の五のはもともと賭博用語で『一か八か』の対語として生まれた言葉で、サイコロの四と五の目の形が似ていたことから丁・半のどちらか選ぶか迷っているさまを意味した。ここから転じ、先の意味で一般にも広く普及したが、現代ではヤクザ映画や時代劇などで聞かれる程度になっている。「四の五の言ってんじゃねえ」というセリフが代表的である。――
類似語で調べると
広義語…やかましく言う
関連語…がみがみ・つべこべ・とやかく・どうのこうの・やいのやいの・何の彼のと
つぎは、893はご存知ヤクザのことで、
――ヤクザとはもともと賭博用語で役に立たない目に対して使われていた(花札には三枚という札の合計数の一の位を競うものがある。最初に8、9が出ると合計17の1の位は7で高得点に入る。しかし、次に3が出ると20(一の位は0)となってしまうため、この8・9・3の3枚は役に立たない目としてヤクザ(8=ヤ・9=ク・3=ザ)という)。ここからヤクザは役に立たない人や賭博打ちという意味で江戸時代から使われている。後にこれが転じた「ならず者」という意味で使われるようになるが、近年、これらの意味ではほとんど使われなくなっている。現在、ヤクザといった場合、ヤクザ映画にみられるように、ならず者から派生した「暴力団員」や「暴力団(組)」を意味する言葉になっている。――
類似語で調べると
同義語…遊侠・渡世人・あそび人・ならず者・ごろつき・極道・地回り・暴力団・無法者・無頼・無頼漢・マル暴・組…いい言葉は出てこなかったなァ。
広義語…不良
狭義語…その筋・ちんぴら・暴力団・よた者
関連語…金銭目的型・暴走族・下品・はすっぱ・汚い・不作・下司・下種・下卑る・下卑た・下劣・口汚い・浅ましい・悪者・悪漢・悪女・くりからもん・嫌われ者…等々、仰山出てきたがやァ。
最後は18で、
――一か八かはもともとサイコロ賭博で使われていた隠語で、『一』は『丁』、『八』は『半』を意味し(丁・半の漢字の上部に一と八が書かれている(隠れている)ため)、丁か半か一挙に勝敗を決することをいった。これが転じ、一か八かは成功するかどうかわからないことに対し、運を天に任せて思いっきりやってみるという意味で一般にも普及。成功率は高くないが成功すれば大きく好転する場面でよく使われる。――4589318、これ全部『日本俗語事典』よりお借りしました。
類似語では
同義語…のるかそるか・二つに一つ
広義語…運任せ・運次第・運否天賦…
どうも、宝くじに頼りすぎている吾が身を見るようである。
さすが893の関係は数字が多い。
でもいい言葉もあったぞ。
一の裏は六…さいころの一の裏の目が六であるように、悪いことのあとには良いことがあるものだということ。…さいころも頑張るじゃないか。
三人博打(ばくち)の一人転び…三人で博打をすると二人が仲良くなり、一人が仲間外れになる。(三人旅の一人乞食・一人旅するとも三人旅はするな=二人が仲良くなって、一人が仲間外れになる)。…なんとなく分かる気がするなァ。昔の人はいい言葉を使っている。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。


コメント