頭でっかち
私が元々頭のサイズが大きい。久しぶりに測ったら58cmあった。子供のころのあだ名は、「逆三角形」とか、ひどいときは「ラッキョウの逆立ち」なんて言われた。想像していただければ理解できるだろう。今でこそ肉付きがよくなったので、それほどでもないが。
以前ハンチングという帽子が欲しくなり、市内の帽子屋に入った。探していると店主が出てき
て、私の頭を見るなり、「アンタに合う帽子はこれしかない」という。それがこの帽子である。ひさし部分は破れているし、後頭部がツギが当たっていて、まるでクモ膜下でもしたような手術痕がある。
いかがなんでもひどすぎるというと、これがファションだという。息子が使って破れたやつを売るんかといってやったが、アンタに売るのはこれしかないと言われた。仕方がないので、値切って買ってきた。多分売れ残っていたんだろう。
最近は少なくなったが、マラソン大会の走路員をすると記念品の帽子がもらえる。こんな帽子が多すぎたので、大会が終わるといらない人から回収して、市の老人ホームなどへ寄付をしていた。いまだにたくさんある。
私ねェ、18歳になった昭和36年に就職した。通勤にベレー帽や中折れ帽子で通っていたほど帽子が好きだった。早く亡くなった親父の写真を見ると、どこに出るにも昔は中折れ帽子を被っていた。いまでも山高帽が我が家にある。玄関には帽子掛けがあるが、今は防災用のヘルメットがかかっているが。
私が好意にしている「母情」という平野醸造のお上さんから頂いたというより、無理やり欲しいとねだったのが、ミリタリーベレー型の特注品だ。この店の店員さんが制服として着用している帽子である。これは京都で特別に頼んだものだという。これが一番好きだなァ。
今はフリーサイズで調整できるようになっているからいろんな帽子が購入できるし、インタネットで試着しなくても購入できるからいい。だが調整する部分が丸見えで、デザインに難がある。
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