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2014年10月13日 (月)

濡れ衣

「濡れ衣」の意味はすぐに分かる。無実の罪。「濡れ衣を着せる」という風に使います。

疑い深い私は、なぜ濡れた衣類を着せて、無実の罪になる?天下の『広辞苑』を取り出した。ただいま台風19号が刻々と近づいてくるまだ明けぬ午前6時で、辞書を開く。

広辞苑では、
 ○濡れた着物。
 ○根も葉もない浮名やうわさ。
 ○無実の罪。

では旺文社の『古語辞典』では、
 ○雨潮で濡れた着物。
 ○無実の罪。同じことならたくさん降って欲しい春雨に、濡れ衣着せて君を思いとどめん。(古今和歌集)…私流の解釈です。=好きな人が家を出る、もっとどしゃ降りになり着物が濡れれば思いとどまるだろう…という風に思いたい。でも、本職の解釈…空を暗くして、同じことなら降ってほしい。それだと、春雨に大雨だと無実の名を負わせて、出て行こうとする君を家に留めよう。…当たらずといえどもとうからじ。
 ○根も葉もない浮名。解釈… 憎からぬ人のためなら、無実の濡れ衣をさえ着たがる人もあるという。(源氏物語)…本職の解釈…憎からぬ人のためなら、無実の濡れ衣をさえ着たがる人もあるという。…光源氏が読んだという。好きな人の為ならば、濡れ衣でも着ましょうという、気恥ずかしいような歌だ。

でも「濡れ衣」の語源の説明が欠けている。

さすがインターネット、出てきたぞ。
 ○この言葉の起こりは、それらの和歌の古い注釈書にいくつか説かれています。
昔、継母が先妻の娘の美しさを妬み、娘に漁夫の密夫がいると実父につげ口し、その証拠として、ひそかに娘の寝室に隠しておいた漁夫の塩垂れ衣を取り出して見せた。そこから無実の浮き名を「濡れ衣着る」というようになった。
 ○実のない意を簑(み)の無いに掛け、蓑を着ないと雨に濡れるところから出たとする説。
また、古く「かずく」という言葉がありますが、この語には水にもぐる意と罪を負わせるという意があり、海にもぐる海女は皆濡れた衣を着ていたことから、濡れ衣を着る→かずく→罪を負わせる、という風に変化したとする説もあります。
 ○濡れた衣服が早く乾けば無罪で乾かなければ有罪とする、神の意思を受ける裁判がかつて存在したと考え、その神事に由来する説もあるそうです。

なるほどよく分かった。

台風接近の為、大雨が降ると庭が水浸しになるので、マンホールのふたを少し開けて、水はけを良くした。このわずかに時間で私は濡れ衣を着てしまった。こんな使い方はしないよな、こういう場合は濡れ鼠となるか。

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