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2014年11月23日 (日)

妙興寺と鷹師

妙興寺の総門を潜り、勅使門を回り込むと、妙興寺には少ないモミジが真っ赤に紅葉してDscf0966_2いる。緑の中のモミジがよけいに映えて見える。写真に収めると、上空がやけに騒がしい。カラスが飛び交っている。仏殿の管理人に聞くと、いま鷹師が来ているという。先日から鷹師をよく見かける。今日はじっくり話を聞いた。

鷹は東南アジアから仕入れるそうだ。国内では捕獲禁止になっているようだ。猛禽類に限らず日本の野鳥は鳥獣保護法・国内希少野生動植物種(日本産亜種が限定で指定されていますが、ワシミミズクはなぜか?種の指定になっています)の保存法等により保護されて1います。海外からの輸入鳥に関してもCITES(通称:ワシントン条約)において規制されています。しかし、規制であって禁止ではありません。ですから、輸出国にて適正に捕獲された個体・適正に捕獲された個体から繁殖された個体は輸出入・購入・飼育が可能なのです。

CITESには野生個体の保護を目的とするための保護の部分と増えすぎた生物資源の有効利用という2つの目的があります。ですから、飼育下で繁殖されたもの、各国の2_2制限において野生の個体群に影響のない範囲である場合等は輸出入が可能ですので、そういった個体が販売されるのです。また、日本では欧米諸国より厳しい手続きを踏んで輸出入がされています(矛盾することもありますが・・・)。

鷹がカラスを食べるかというと、食べるという。一羽押さえ込むと、カラスが恐怖の声を上げる。それを聞いた仲間のカラスは一斉に逃げ出す。

鷹を呼び戻すときは、笛を吹くという。鷹の爪は鋭いので、皮の分厚い手袋をやっていた。我が家の手乗りインコですら痛いのに。

確かに妙興寺の周りのゴミ収集場は、カラスに荒らされてひどい状態だ。これでは苦情が出るだろうなァ。

この鷹師は、先々代の真清田神社の宮司からも依頼を受けたらしい。これから朝がどんどん遅くなると、カラスと人間が遭遇することが多くなる。要するにカラスが飛び立つ時間が遅くなると、人の目につきやすくなる。カラスのフン害も目立つ。

私は夜中にトイレに起きると必ず外に出て、電線で寝ているカラスにレーザーポインターを照射して追い回してやる。これを1週間ぐらいやるとカラスが来なくなる。今は静かなものよ。ワシは鷹師と同じじゃ。

鷹師の資格

師範鷹匠 師範鷹匠は、鷹匠認定試験に合格した正会員です。当代鷹師の審査する実猟試験に合格した者が師範鷹匠と認定されます。
鷹匠 鷹匠は、師範鷹匠をめざして研鑽を行います。
当代鷹師が指定する研修会に三年連続して自分で調教した蒼鷹を連れて参加し、鷹師の審査する公の場での鷹匠認定試験に合格した者が鷹匠と認定されます。
鷹匠補 鷹匠補は、鷹匠を補佐し、鷹匠をめざして研鑽を行います。
鷹匠補認定試験に合格した者を鷹匠補と認定されます。

資格を得られます。11

有害鳥獣捕獲として、市町村長、または県知事の許可を得る必要があります。小屋型のカラス捕獲器は、一宮市長の許可を取っている。

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