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2015年3月 1日 (日)

佐藤・伊藤・加藤の「・・藤」の名字の由来

今日は久しぶりの雨で、♪おんもえ出たいと泣いている♪ 泣いているのは私ですが。
そこで『日本の苗字読み解き事典』丹羽基二著を取り出した。今日は佐藤・伊藤・加藤のように、「○藤」という名字のいわれを探した。

日本で最も多い名字である佐藤をはじめ、安藤・伊藤・江藤・加藤・工藤・後藤・近藤・斎藤など、下に「藤」のつく名字がいくつかあります。いずれも大変ポピュラーなものですが、その大部分が、藤原氏から生まれたものです。
平安時代は藤原氏が朝廷を完全に支配していました。そのため、公家をはじめ、下級官僚なども藤原氏ばかりで区別がつかなくなり、名字(家号)を使用して区別するようになりました。しかし、名門「藤原」の名を消し去らないよう、「藤」の漢字を残して、地名や職業と組み合わせました。たとえば、伊勢に所領のある藤原氏は、伊勢の「伊」と藤原の「藤」で「伊藤」、斎宮頭をつとめる藤原氏は「斎藤」という具合です。その後、中央でうだつのあがらない官僚は地方に行って住み着き、全国に「○藤」姓が広がっていったのです。

「官職由来の武家の藤原」

斉藤 斎宮頭(伊勢神宮に奉仕する役所の長官)の藤原氏
工藤 木工助(もくのすけ)といい、律令制において宮内省に属し、造営、材木収集をつかさどる職工を支配する役所)の藤原氏
佐藤 左衛門尉(さえもんのじょう)は官職の一つで、そこの判官(じょう)という役職
左藤 上に同じ
進藤 修理進(しゅりしき)といい、修理造営をつかさどる藤原氏
首藤 主馬首(しゅめのかみ)といい、馬をつかさどる藤原氏
主藤 上に同じ
内藤 内舎人(うちとねり)は、帯刀して宮中の警備、雑役、行幸の警備にあたる藤原氏
武藤 武者所(院の御所警備の詰所)の藤原氏

「国名、地名に由来の武家藤原」

伊藤 伊勢国の藤原氏
遠藤 遠江国(とおとみこく=静岡)の藤原氏
加藤 加賀国の藤原氏
尾藤 尾張の藤原氏
武藤 武蔵国(武者所勤務の説もある)の藤原氏
後藤 備後または肥後の藤原氏
須藤 下野国那須(しもつけ)の藤原氏
信藤 信濃国の藤原氏
権藤 肥後国飽田郡権藤村(熊本)の藤原氏
佐藤 下野国佐野庄(左衛門尉は官職の一つで、そこの判官(じょう)という役職という説もある)。今の栃木の藤原氏

「他族との結合のよる苗字」

安藤 安倍氏と藤原氏との結合
春藤 春日氏と藤原氏
海藤 海部氏と藤原氏
江藤 大江氏と藤原氏

それほど藤原氏の勢力が強かったということだ。

机の上には『日本の苗字読み解き事典』『古語辞典』『旧国名地図』と一台のパソコンを駆使して2時間かかった。

相変わらず外は雨、手元には手乗りインコがジャレついて、ホーホケキョと鳴き、ヒヨコがね♪と歌い、住所番地を喋っている。エサをもらいに来たスズメが、隣の軒下で雨宿り、もう我が家は春ですわ。

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