お転婆
NKEで「あさがきた」という連続テレビが始まった。なかなかのお転婆ぶりで楽しそうである。
おてんば:行動に慎みのない女
じゃじゃ馬:夫や目上の者に従順でない妻や娘
細かい意味の差を見れば、「おてんば」はその時代・社会に期待される女性の理想に反する行動をとる女性、「じゃじゃ馬」は目上の言うことを聞かない女性ということになります。が、実際の使用ではそれほど差を意識して使われてはいないように感じられます。また方言によっては全く同義という地方もあるようです。
ほぼ同じ意味の語が二つあるのは成り立ちが異なるからであると思われます。「おてんば」は正にそのような女性を直接指す語であるのに対し、「じゃじゃ馬」はもともと人の言うことを聞かない暴れ馬の意味が比喩的に用いられることで女性を指すようになっています。
なお「おてんば」の語源を「馴らすことができない」意のオランダ語(ontembaar)に求める説もあるようですが、実際は反例を示す方言もあって語源は定かではありません。
女の子の慎みのかけるぐらい活発なさま。また、そのような女の子。出しゃばって足早に歩くことをテバテバと言い、それにオをつけてオテバという説。駅宿の公用の役に使われた「御伝馬(おてんま))」という馬が、普通の駄賃馬がこき使われるのに対し、エサも十分で元気よく跳ね回るので、これから転じたとする説。オランダ説は18世紀中ごろから現れるのに対して、18世紀初の『薩摩歌』のは「此奴(こやつ)おしゃべりなてんばめ」のように、テンバの説は成り立ちにくい。中世末期から近世のかけて、機敏なさまを「てばし」「てばしこい」という語があり、あるいはこの「てば」と関係があるのだろうか。
なかなかオテンバは、つかみどころがないテバ。
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