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2015年12月 8日 (火)

スッポンのコラーゲンで美肌のウソ

福岡慎一(分子生物学者)と阿川佐和子の対談を書いた、『阿川佐和子の会えばドキドキ・この人の会いたい7』を読んでいて、初めて知った。この「アンチ・エイジング」という言葉を。本から一部拝借します。

阿川「フカヒレとかスッポンを食べた翌日、コラーゲンでお肌ツルツルになるというのはウソなんですって?」

福岡「残念ながらウソです。コラーゲンは消化されてバラバラのアミノ酸になるけれど、もともと吸収されにくいものだから、かなりの部分は排泄されると思います。コラーゲンとはありふれたタンパク質だから、作ろうと思えば米や魚、肉からでも、どんなアミノ酸からでも作れるんです。ただ、能力が加齢とともに衰える。コラーゲンが減ってお肌の張りが弱くなるのはそれが原因かもしれない」

阿川「じゃあ、どうすれば?」

福岡「無駄な抵抗はやめるべきです」

アハハッ、おもしろいなァ。(ザマァ~ミロ!)
念のために「スッポン・コラーゲン」で検索してごらん、おびただしいコマーシャルが出てくるよ。

ことわざ「月とスッポン」を調べると、
――  江戸時代後期の随筆『嬉遊笑覧』には、スッポンの甲羅が丸いことから異名を丸(まる)と言い、一方満月も丸いけれど二つの丸は大違いでまるで比較にならないので「月と鼈」とは少しは似ていても、実際には甚だ異なっている様を云うとしています。
詳細は不明ですが、同時代に疑義も提示されている様子です。朱塗の丸い盆「朱盆(しゅぼん)」が訛って「鼈(すっぽん)」に転訛したとの説も有り、幕末の役者評判記『鳴久者評判記』では、似て非なるもので比較にならないものとして「下駄に焼味噌」と並んで「朱ぼんに月」を取り上げています。

尚、近世全般では「お月さまと鼈」と表現され、幕末になってから初めて「月と鼈」と表現された様子です。――
      ---以上岩波書店『岩波ことわざ辞典』抜粋---

スッポンって精力が付きそうな気がしますねェ。でも誰の精力だ?オヤジか倅(せがれ)か?はっきりせい!

漢字で書くとお前ななんという難しい字なんだ。ついでに漢和辞典で調べると、
字画は25画
音符は敝(ヘイ・ヘツ・ベツ)
淡水産のカメ類に一種。肉は美味で、栄養に富む。別名甲魚・団魚。わらびの別名。

熟語

鼈飲(べついん)…ふとんにくるまって、酒を飲むとき首を出して、飲み終わると首をひっこPhotoめる。
鼈裙(べつくん)…スッポンの甲の周りにある肉。その形がもすそ(?、女性の着物のすそ)に似ている。非常に美味といわれる。
鼈甲(べっこう)…スッポンの背のこうら。薬用にする。日本ではタイマイ(ウミガメの一種)の甲を煮て製したもので、櫛やその他の装飾品の用いる。

もうそろそろ正月が来る。そうなると、鼈飲(べついん)になる。

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