ネコの一日の運動距離は60mだと?
ネコの研究家がこんな発表をした。
――ネコが出歩くのは縄張りの「パトロール」のためで、ほかのネコの臭いがついていないかチェックして回る重要な仕事。ときどき帰ってこないのは縄張りが広いから、と思われるかもしれませんが、移動距離はオスで60mほど。メスは30m前後しか歩きません。運動量も少なければ必要なエネルギー量も少なく、体重4kgのネコなら食事の目安はたった300kcal、人生(?)の3分の2を寝て暮らす省エネモードな動物なのです――
ネコの運動目的はパトロールであって、気が向いて散歩を楽しんで歩いているのではない。ほかのネコがというが、もしそこにほかのネコが入り込んで、臭い付けをしていたら、後から来たネコがその上にまた臭い付けをしていくことになれせんか。気になるネコはもう一度戻ってきて臭いをつける。
そうするとネコどうしが気になって、絶えず臭いをつけていく。ここの毛色の変わった猫が3匹いる。二匹は同じ町内の同じ組だから、距離にして往復20m。もう一匹は隣の町内で、距離にして往復30m。こんなのが我が家に臭いをつけていく。だから臭いのである。
ならばこの私も臭いをつけてやろう。炭を作る時に生木や竹から出る焦げ臭い樹液、「木酢」「竹酢」を近所のネコはその家の周りに撒いてやろうかと持ったが、それはあまりにもえげつないから、我が家と猫の飼い主の境界線で、特に観察していて出入りしているというところに、これを私の臭い付けをしてやる。隣の町内からくるネコには、入ってくる場所が決まっているから、一か所でいい。
ネコの運動能力からすれば、一日に二回~三回が限度ということになる。でも撒いた我が家は、一日中焦げ臭いにおいに悩まされる。それも人間の臭覚疲労は5分が限度だから、我慢我慢である。わたしゃネコに振り回されている。
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