師崎から野間まで20km、行き当たりばったり歩き旅
年一回のマラソンクラブの旅行である。
10時に一宮からワゴン車2台が14人を乗せて出発。ここから安城のデンパークに行ったという。
今日は名古屋からママチャリで70kmが一人、阿久比から常滑周りで41kmジョギングで来る一人、武豊からから21kmジョギングで一人、河和から私ら3人が歩いて13kmと、それぞれの方法で現地へ向かった。雨が降りそうで心配していたが、時々晴れてきた。風は海を渡ってとても気持ちがいい。
Fさんと私は河和からは徹底して海岸沿いを歩いてきた。だから沖の島の位置が、右へいたり左に行ってたりして、何度も島の名前を聞かなければ分からなかった。
途中の海岸で一人座ってビー ルを飲んでいる人がいる。声をかけると、遅れているはずのSさんが先行してきていた。どうも電車の乗換えをうまく使ったら、先行していた私らを追い越していったと分かって大笑い。
海岸はアサリの養生中で、結構あちらこちらを網で囲んで守っているから、歩いていても行き止まりになってしまい、有刺鉄線をかいくぐって道を探すという珍道中になってしまった。
コンビニでビールと名物のシラスを買い込んでと思ったら、シラスが売り切れていて、ジャコの佃煮で我慢した。これを海岸に持ち込んで座り込む。
師崎に入ると、ママチャリのK君が追いついてきて、もうすぐ武豊からA君が走ってくるという。5人が合流すると今度は車の連中が追いついてきた。こういう出会いが面白い。
宿に着くとさっそく風呂に飛び込む。全員集合である。5時半に夕食が始まる。こういう保養施設は、一箇所の食堂での食事が多く、会話がなかなかできないところがある。まず安いから仕方がない。
食事後は、部屋に戻り持ち込んだ酒で宴会を開始する。
翌朝、9時半過ぎに宿を出る。この日は5人で内海まで歩くことにした。徹底して裏街道の車の来ない道路を探して歩く。
豊浜にきたら、漁港にはカタクチイワシが水揚げされていた。それを 狙ってトビやカラスが上空を所狭しと飛んでいる。これを冷凍して瀬戸内にい運んで、ハマチの養殖のえさにするという。
「市場食堂」という小さな食堂を見つけた。11時半、さっそくここでビールを飲もうということになった。
なかなかの店で、取立ての魚や干物がそろっている。作り置いたおかずがうれしい。10人ぐらい入 ると満員である。私らが5人が落ち着いて飲んでいると、次々にお客さんが入り、店の外にはいつのまにか行列ができていた。今度はこちらが落ち着かなくなり、1人1000円を払って早々に外へ出た。もう少し食べたかったのに。残念!
浜には毎年7月中旬の土日に行われる「鯛祭り」のだし作りが始まっていた。毎年新しい材木を使って、骨組みを作り、外側を竹で囲い、その上に布を張るという。その竹割をやっていた。見ていると、やってみるかいと誘われたが、私は腰が手術後なので、A君にやらせた。8等分に割る竹割り器は、初めてではなかなかできないらしいが、とうとう10m以上ある孟宗を8等分して地元青年から拍手をもらった。昨日も21km走ってきた。わがマラソンクラブでは、最古参のランナーである。わがクラブの誇りだがやァ。(鯛は昨年の写真です)
http://www.tac-net.ne.jp/~starfish/
この海岸道路は実にバイクが多い。3台10台とツーリングしている。潮風を受けて気持ちよさそう。
内海の千鳥ヶ浜では水上バイクの全国大会が行われていた。波を切りながら疾走する。一台80万円もするらしいので驚いた。この浜の競技を見ながら、参加者と話しながら歩いている内に、駅前を通り過ぎてしまった。ずいぶん歩いて、どうも変だと気がつき、車を止めて聞くと、もう野間へ行ったほうが早いという。なんということか。急に疲れが出た。
結局、20km近く歩く羽目になった。途中で道草を食っていたSさんが、内海から乗り、私らは野間から乗ったので、またSさんに先を越された。
一宮駅に着いて、車で帰ったK君と、先を越したSさんと6人で「嘉文」で飲み直した。
脊椎と頚椎の手術後でもあったが、もう2年過ぎた。おかげで2日間で、32km歩けたことがうれしかった。
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