森下仁丹は9月20日、体や口のにおいを抑える効果のあるカプセル食品「香ル美徳」「息ノ作法」を発売する。30粒入りで希望小売価格399円。二重構造にしたカプセルは、胃で溶けるのは外側だけで、内側は腸で溶けるという。このため、中身のにおいを抑える成分が腸で血中に入りやすく、におい抑制効果が高まるという。
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こんな記事が出た。驚いた。将来こんなのが当たり前になり、屁もこけなくなる。
「犯人は強烈な異臭を放って逃走中。市民は防御マスクをするように」
と警報が出される。
なんのことはない、生の屁をしただけなのに、異臭を放つことがすでに公衆道徳に反する行為として、逃走しなければならなくなるとは、トホホである。(オレはイタチかスカンクか?)
これって全部、21世紀に開発した森下さんのせいだぞ。安心して芋も食えない時代が来る。
二十二世紀になると、「十三里会(九里四里=十三里・クリよりうまい焼イモの意味)」とか「十七里会(九里四里四里うまい)」「愛屁会」とかいうのが、地下にもぐり、ひそかに放屁を楽しむ会ができせんかい?
最近はこういう飲み込み型の医療機器とかが、開発された。どこだか忘れたが、カプセル型のカメラを飲み込んで、搭載したカメラが映し出したデーターを、体外に装着した受信機が記録する。そしてカプセルは体外に排出して任務終了。こいつは洗って何度も使える(ゲッ?それだけはご勘弁を)。
もう胃カメラや内視鏡の時代も終わる。そんなころになると、目の手術をしなくても、入れ替えれば良くなる。網膜はく離した患者に、
「今回は眼球に少し遠くまで見えるものと、屈折した視覚器官を確実にしておきました」という。「なんですその屈折器官というのは」
と聞き直すと、
「これはねェ、ビルを曲がったその先が確認できるのさ。星でよくある重力レンズと同じで、見えないはずの星が見えるというわけよ」
今の私は頚椎ヘルニアで首が回らん。こんなのがもしできていれば、後ろが見えるものを注文するがね。でも鈍足ランナーの後ろはだれもいないのに。
なんてバカなことをすぐに考えかける。でもいままでの臭いをいい匂いや香りにする時代がもうすぐ来る。
「きゃーっ、ヨン様がおプウをなさったわァ。匂いを吸わなくては」
とバカ女が、匂い吸収機をもって追い掛けを始める。家に帰って、一人静かに匂いをかぐ。恐ろしい時代がくる。このごろになると、鼻の形状が少し変形している人種が登場する。
匂いの種類も増えて、クチナシやキンモクセイ、バラ、ジャスミンといろいろ出てくる。老人はビャクダンやジンコウを好んで使う。そして女までが音を出すことにしゅう恥心がなくなり、これみよがしに音を出すのが出現する。今のウンコ座りするバカ女系人種の子孫である。
「なによこの匂い。昔トイレで使っていたキンモクセイではないの、安女めっ。私のはジャスミンよ。それではおプウを」
大衆の面前でも平気でおプウをする。そんなころになると、老人たちは、「昔はこんな恥さらしなことはしなかったのに」と嘆く。「どこかの会社が、飲み込む芳香剤を作ったからじゃ」とぼそぼそと話をする。それでは地下室で「芋の会」で、昔の臭いをかぐことにするかと、ヨボヨボと地下室に入る。
昔は失禁するといかんので、吸収パンツをはいていたが、今じゃ吸 臭パンツか消臭パンツになった。芋の臭いは犯罪じゃからねェ、といいながら、プププと笑う。
こんなこと書くと森下さんに叱られるかもしれんが、私のエッセイ集の中に、昔これによく似た話を書いたことがあるから、少し思い出してしまった。
体臭や口臭で悩んでいる人にとっては、救いの神様だわなァ。アルコール脱臭カプセルなんて、これにならって中国辺りから出てくるぞ。お気を付けあそばせ。ただのキムコが入っているだけのカプセル。まがい物で段ボールを切り刻んで、カプセルに入れるってね。「良好消炭進進=消し炭がいいぞ」と、だれかが中国語でささやく。
オレいいこと思いついた!明日から仕事しようっと。段ボールも少したまったから。食用カプセルってどこで売っていたかね、教えて。
でもこれぐらいの想像は、ハリーポッターの足元にも及ばんがねェ。ついでに以前私の書いた『鈍足ランナーの独りしゃべり』より・「屁を分解する」を鼻をつまんで読んでちょうだい。
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