退院のうれしさとチョット不安
私は移転性のがんで余命はいくらもないと思う。
病室は2度移転してただいま3度目にしてナースステーションの目の前である。ベルを鳴らせば10秒で駆け付けるという緊急事態即対応の患者になったのである。しかもベッドの下にはいつのまにやら、ナース呼び出し無線装置が布設してあった。深夜トイレの起きると、ベッドでモソモソ動いているうちに、もうナースがカーテン越しに来て、「どうしました」という。何と対応が早いと思ったら、この感知器のせいだった。
先日10日前の入院中、読んでいた本で、北杜夫(マンボウ)と畑正憲(むつごろう)の内容が同じ登場人物であったことに気が付いた。内容はこうである。
…北杜夫の友人がガンで入院した。その友人が同病の患者から「いい薬がある」とすすめられた。この話を畑正憲に話すと、彼が卒業した東大のガン研究所にこの薬の検査を依頼した。この薬の出成分は、鼻くそを丸めたような訳の分からないものだと分かった。そして一言、「ガンは一万分の一で回復する」と分った。その後ガン患者は回復して、その「鼻くそ丸めて…仁丹」ではないが、見事に回復して、そのガン薬を、「元患者」と言いながら売り続けているらしい。…
私のガンはどうなんだろう?
薬・医師の限界・私自身のガンの進行状態から見て、退院はどれに当たるんだろう。
今、現在の状況は、
- 頸椎の痛みが時々…ベッドのサイズに問題があるかも。
- 左腰裏に鈍痛
- 胃が時々シクシク痛む
- 食欲がない
- 食欲がないから便通がない。便秘ではないが、下痢症状で便秘になり、家内に救出願った。
- 左足のむくみ
- 両手首から指先までしびれている
- 体がだるいから、歩きにくい
- 退院後、家族と友人らの退院祝い(?)で、おちょこに半分ほどいただいた
退院後は、いたって品行方正な日々を送っているが、いかんせん、体がだるくっては動きが悪い。こうなると、気力まで失われるから困ったことだ。
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