神と佛の字の成り立ち
深夜いきなり神がかりになった。枕元のメモに「神」と「佛」をいう字の成り立ちを調べよと書いた。
翌朝『角川・新字源』という漢和辞典を引き出した調べてみた。
「神」は、示と、いなびかりの意と音とを示す申(しん)とから成り、もと、雷神・天神の意をあらわしたが、転じて、広く「かみ」ひいて、人間わざをこえたはたらきの意を表す。雷鳴と稲光からきているのか。
ではどんな神さんがいるんだろう。
- 悪神…人を害し、わざわいを与える神。何処か隣近所の国にそんなのがいるような気がする。
- 現人神…この世に人となって現れた神。天皇を指していった。
- 生き神…人の姿で現れた神。徳の高い人を尊んで言う語。
- 石神…奇石、石剣などを神体とそてまつった、民間信仰の神。
- 氏神…その土地に生まれた者を守る神。鎮守の神。氏の先祖として祭る神。また氏にゆかりの深い神。
- 鬼神…荒々しく恐ろしい神。きじん。
- まだある。海神・軍神・山神・水神・天神・武神・七福神・雷神・風神・雷神など
人は弱い者だ。こうしてみると、日本人は多神教だということがよくわかるなァ。
「佛」は、人と音符弗(ぶつ・みわけがたい)とから成り、ぼんやりしている意を表す。弗は、からまったひもを二本の棒で振り切る意を表する。
「横から見た人」と「からまるひもを二本の棒で振り払う。それらしくありながら、見えないさまを表すから、「ほのか、かすか、ほとけ」を表した。
- 生き仏…この世に生きている人間で、仏のように徳の高い慈悲深い人。生身の人間で仏としてあがめられる人。
- 石仏…石で作った仏像。
- 活仏…いしぼとけ。チベット仏教の首長をさす。
- 灌仏(かんぶつ)…仏像に供える水をそそぎかけること。灌仏会(かんぶつえ)は、釈迦の誕生を祝う行事である。毎年4月8日に行われる。甘茶をかけるあの行事だ。
私はもともと宗教心がないが、妙興寺にはよく出入りしている。今回の字の成り立ちは、好奇心だけで調べたの。こうなると、私の生まれの成り立ちの方が問題なのだろうか。
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